あけましておめでとうございます。
本年もブログをご覧いただきありがとうございます。
まだまだ見てくださる方が少ないので、頑張らなくてはと思っていますが、なかなかいいネタがなくて(汗)。で、月並みの話題ではありますが、まだまだトラブルに見舞われる方が多い、機種変更(データの移行など)の話を整理するところから始めてみようかなと。
「整理」って、大掃除ぐらい年末の内に済ませとけってツッコミは無視して・・・
最初に声を大にして言いたいのは「バックアップ」の重要性ですね。
ともかく、バックアップを疎かにする人が多いです。でも電子機器のデータなんて、極めて簡単に、そして一瞬で消失するものです。
業務用のデータ保存用のハードディスクでも、故障するのは珍しくもなんともありません。
そのためRAID(レイドと発音)というデータの保護機能が採用され、データを分散してディスクに書き込むだけでなく、一部のデータを失っても残りのデータから全体を完全に復元出来るシステムを採用する事が一般的です。
そしてスペアのディスクを用意し、万が一ディスクが壊れたら、壊れたディスクのデータを直ちにスペアに復元するといった運用をしています。
しかし、ごく稀に複数のディスクがほぼ同時に故障する事があり、RAIDだけではデータを完全に保護出来ないない事があります。
ですので、例えRAIDに守られていても定期的な(それもかなり頻繁な)バックアップは欠かせません。
私が知るスーパーコンピュータのデータも私が担当する直前に壊れ、データの復元に時間が掛かって大変だった事があります。日本を代表する様な研究所での事です。
ましてやたかが数万から数十万円の装置の中のデータ保存装置でしかないパソコンや iPhone などの電子機器のデータなんぞ、どんなきっかけで壊れるかなど分かりはしません。
ある日突然、落としたりした訳でもなく、データが失くなっても驚きはしません(勿論ショックですし、嘆き悲しみますけど:データの復旧にはそれなりに手間と時間がかかりますからね)。
ですから、日頃からバックアップは取る様に習慣付けなければいけません。
とは言うものの、バックアップの作業はやはり面倒なもの。
例え仕事で利用するパソコンであっても、毎日帰宅前にバックアップを取るなど面倒ですし、時には約束の時間があって・・・
などバックアップをしない理由は山程あります。
だからこそ、自動バックアップの存在が重要なのです。
昔私が担当していた職場のパソコンは、全てのデータがパソコン本体ではなく、サーバにあり、そのサーバのデータは毎晩深夜にバックアップされる仕組みを作っていました。
ですから時折、「なおさーん! 間違って昨日作ったデータ消しちゃった!」なんて駆け込んで来る人が居ても、「なんてファイル?」って聞いて、直ぐにバックアップから復元してあげることが可能でした。
今の職場はそのような仕組みが無いので、大事だと思っているデータは必ず全く異なる二台以上のサーバに書き込んでいます。
個人的にはもうちょっとデータを大切にして欲しいのですが、お客様のオフィス(常駐契約)なので、強くは言えませんね。
ちなみにその前の職場もお客様のところでしたが、年度末のある日、お客様から「なおさん、何か欲しいものある?」と訊かれ「あります」「いくらぐらい?」「300万円程度」「3日でプロポーザル書ける?」「書きます!」って何に使うのかも訊かれずに買って頂いたサーバとバックアップ装置でした(笑)。
使い勝手が良く、評価が高かったので翌年度もう一台買い増しになりました。
じゃぁ自宅は? というと、特殊目的の Windows パソコンは、特別保護すべきデータが記録されていない(アプリが重要なだけ)ので、別にして、その他の Mac は全て自動でバックアップ(Macの機能のTime Machine を利用)がなされています。
そして、iPhone や iPad も全て iCloud での自動バックアップに追加して、iOS のアップデート時などには作業直前のバックアップをパソコン(Mac)の iTunes で行っています。
当然バックアップされたデータはMac のバックアップの対象となりますので二重にバックアップされている事になります。
ですから、iCloud のバックアップを含め、3箇所にバックアップがある事になります。
常に最新なのは iCloud だけですけど。
で、今「常に最新」と言いましたが、この「最新」のバックアップであることも重要です。
バックアップはあくまでもバックアップした瞬間の状態を保存するものです。
その後に利用すれば、iPhone 内のデータは刻一刻と変化してゆきます。
自動バックアップが行われるのは主に寝ている時。
つまり、昨日の状態というのが普通ですから、夕方に壊した場合は、今日新たに発生したデータなどは保護されていないという事になります。
ましてやバックアップしたのが先週とか、先月とか、ひどいと半年前だとかですと、あまり役に立たないのは理解できますよね。
となれば余計に iCloud でのバックアップの重要性が分かると思います。
下のスクリーンショットの様に、iCloud のバックアップを選択すれば、前回バックアップした日時が表示されます。例では時間しか表示されていないのは、当日の時間だからです。
さて、上のスクリーンショット画面の一つ前、iCloud の設定画面では幾つかのアプリのオン・オフが出来ますが、この機能を勘違いされている方も多いですね。
これはバックアップ項目の選択ではなく、「同期」項目の選択です。
先ほど述べた様に、バックアップは作成時の状況を保存しているだけなので、最新版と言いつつもある程度の時差があります。
勿論その時差が十分小さく、実用上問題のない範囲であれば、バックアップからの復元で問題ありませんが、例えば名刺交換ではなく単純にメールアドレスとか、電話番号を教えて貰って、それを登録する事は良く有ります。
仕事上の打ち合わせの日時をカレンダーに登録することも良く有りますよね?
それって、まだバックアップされていませんよね。
この状態で iPhone を壊したり無くしたりしたら、復元じゃデータは戻ってきませんよね?
ゲームの最新データならば、泣いて諦める事が出来ますが、ビジネス上の重要データとなるとそうも行きません。
で、そこで役立つのがこの「同期」です。
これをオンにしておけば、追加・修正・削除したデータは、直ちに iCloud に反映されます。
複数の機器をお持ちであれば、今度は iCloud からそれらの機器にデータが同期されます。
私の場合、自宅の Mac に同期されていますから、iPhone に書き込んだデータは直ぐにMac に書き込まれていますし、Mac で書き込んだメモやカレンダーも直ぐに iPhone で読み出せます。
勿論バックアップを復元した場合、復元されたデータは多少古いかもしれませんが、その後直ぐに iCloud 上の最新データが同期されます。
つまり、上のスクリーンショットにある項目に関しては、常に最新のデータが iPhone などに戻って来るという事です。
また連絡先やカレンダーやメモはパソコンから iCloud のウェブサイトにログインしてみる事も設定する事も可能です。
出先で iPhone に重要なメモを記録し、その夕方その大事な iPhone を壊してしまったとしても、インターネットにアクセスできるパソコンさえあればそのデータを確認できるのです。自分のパソコンである必要もないですから、ネットカフェでも利用できます。
iPhone の修理を待つ必要がありません。
ビジネスに iPhone を使っているのであれば、絶対に外せない機能だとは思いませんか?
なお、「メール」の場合、iCloud は IMAP のサーバですから、同期をオフした場合にどの様な振る舞いをするのか、よく分かりません。
少なくともオンにしておいて問題はないのでオンにしたままです。 (^^;)
さらに付け加えるのであれば、iCloud によるバックアップは Wi-Fi さえ繋がっていれば、どこででも作成と復元が出来る事がメリットです。
ネットが混むとそれなりに時間が掛かるのがデメリットですが、寝ている時のバックアップならば問題にはなりませんよね。
で、機種変更時などは、手続きする店先で復元出来るのが最大のメリット。
機種変更後にLINE などが来ると、その履歴は復元できませんが、店先で復元出来ているのであれば問題ないですよね。
ちなみに「 iPhone の使用データの容量が、5GBを超えているので iCloud ではバックアップ出来ないからしない」という方がおられます。
私はだったら容量を減らすか、有料サービスにしてでも iCloud でバックアップできる様にしておくべきだと考えています。
iPhone の大容量のモデルを買う金があるならば、その何分の1にしかならない iCloud の方に金を払った方が良いと思うのですが、皆さんはどの様にお考えですか?
という事で、今日はバックアップの重要性と、同期の話でした。
バックアップに関してはひとまず私の過去のブログを参考にしてください。
http://snow-digital.blogspot.jp/p/blog-page_8.html
追記:iOS のバージョンアップなどに伴いバックアップされるものも少しずつ変わってきています。
何がバックアップされるのかは以下のアップルのサイトで最新情報を確認してください。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204136
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