どうも世間では iPhone のバックアップに対して色々な誤解があるようです。
まず、iCloud でのバックアップは完全でない。だから、パソコンが無いと完全なバックアップは出来ない。
ってのが一番多いような気がします。
誤解を少しでも解いて、安全に使用してもらえたらと思います。
まず最初に知って欲しいのは iCloud のサービスが始まった経緯で私が知っている事。
当初 iPhone を購入するには「インターネットに接続出来るパソコンを所有している事」って条件が付いてました。
しかし、購入して iPhone を使い出した人が「iPhone があればパソコンいらないね」って人が出てきちゃったんですね。
で、アップルは有料サービスとして「.Mac」というサービスが別にあって、それが iPhone 3G の発売で「me.com」という iPhone 向けの機能を搭載してリニューアル。
でも iPhone のバックアップなどの機能はありませんでした。
連絡先などを Mac と共有(同期)する機能がメインでした。
でも実際にパソコンを捨てちゃう人が出てくると、アップルとしても「約束違反だ!」などと言ってられなくなり、パソコンなしでもちゃんと iPhone を使える環境を提供しようって事で、「me.com」を「iCloud」に昇格させ、さらに5GBまでは無料で提供し始めました。
なので、有料サービスだった「me.com」のユーザーは1年間追加容量の無料提供サービスで「iCloud」に乗り換えさせられました。
おかげで、iOS 4 までしか対応できない iPhone 3G では iCloud が使えず、と言って me.com もサービス停止で使えず、連絡先の同期なども出来なくなってしまいました。
しかし、その代わりに iOS 5(iPhone 4sと同時リリース)以降は iCloud によるバックアップが出来る様になりました。
この時にアップルは「パソコンフリー」を謳い、パソコン無しでも iPhone が使える様になった事を宣言しています。
つまり、iCloud でのバックアップと復元で、実用上全く問題ない事を保証している訳です。
さてそのバックアップは今3種類あります。
1。iCloud によるバックアップ。
2。iTunes による暗号化なし(パスワード不用)のバックアップ。
3。iTunes による暗号化バックアップ。
先ずは2と3の違いから。
これは単純に、iPhone 内に保存しているパスワードなどをバックアップするかしないかの違い。
暗号化してパスワードで保護しないと、勝手に復元して使われてしまったら大変ですからね。
iTunes のインストールしてあるパソコンが自分しか利用できず、かつ iPhone で利用しているパスワードは復元されなくても良い(復元後にパスワードを入れなおす必要がある)という方以外は暗号化しましょう。
ただし、その際に利用したパスワードを忘れると復元出来なくなりますから注意してください。
1。の iCloud では暗号化の選択肢はないですが、インターネットを経由してバックアップしますから、データは全て暗号化されて iCloud に保存されます。
その上、iCloud を利用するためにはアップルIDとパスワードが必要ですから、パスワードの入力も省略されています。
逆に言うと、アップルIDとパスワードは厳重に管理する必要があります。
で、バックアップも復元も iPhone (iPad や iPod Touch も一緒ですけど)を丸ごと行います。
個別のデータをバックアップしたり、復元する事は出来ません。
これは私の想像ですが、iOS ではウィルス対策ソフトが不要の安全策が採用されています。
これをきちんと運用するためには個別の復元などは出来ないようにしているのでしょう。
さて、丸ごとと言いましたが、実際の動作は結構複雑です。
まず、iOS 自体はバックアップされません。
今までのすべてのバージョンの iOS がアップル側に用意されていて、iCloud から直接ダウンロードしてインストールするか、一度パソコン(iTunes)にダウンロードしてからインストールするかの違いだけになります。
iTunes だと、ダウンロードだけさせておいて、後からインストール(復元)すると言う事が可能ですから、メジャーアップデートの場合などは夜中にダウンロードさせて、アップデートは休日にゆっくりとという事ができます。
アップデート作業時にダウンロードにかかる時間が短縮できるのがメリットですね。
で、実はアプリの本体もバックアップされません。
これも予め iTunes にダウンロードしたアプリから再インストールするか、App Store から直接ダウンロードするかの違いです。
で、問題は App Store から直接ダウンロードする iCloud の復元では、古いバージョンとか既に App Store から削除されたアプリは復元出来なくなってしまうという事です。
必ず最新バージョンのアプリがダウンロードされます。
ここは古いアプリをなんとしてでも使いたいって人以外は無関係の話ですが、その様な人はパソコンが必要って事になりますね。
で実際にバックアップされるのはアプリ内のデータだけです。
で、実はこれもバックアップの時間短縮と、通信データ量の削減のため、全てがバックアップされるのは最初だけ。
次回からは変更されたものだけがバックアップの対象です。
専門的には増分バックアップとか合成バックアップと呼ばれる手法です。
削除の情報もバックアップされ、保存していたデータをちゃんと削除してくれます。
ですから、実際にバックアップを行うと iPhone で利用しているデータ量に比べ、バックアップファイルはるかに小さくなります。
いわゆる圧縮しているだけではここまで小さくなりません。
で、この様な事もあり、アップルでは5GBあればひとまずは十分と考えて、無料分は5GBなのでしょう。
実際私の場合、複数台の iPhone を同じ iCloud 上に保存していますが、写真の量が少ない事もあり、かなり長い間5GBで充分間に合っていましたね。
さて、iCloud の設定を見ると、フォトライブラリとか、連絡先とかが別途選択可能となっています。
これは「同期」の項目です。
実は同期の項目はバックアップのデータから除外されます。
となると、フォトライブラリの使用や、連絡先の同期もデータが保護されないのかって話になります。
実は保護の仕方がちょっとだけ変わるんですね。
これらのデータは、写真を除いてバックグラウンドでモバイルデータの利用が許可されていると、変更があったらすぐに iCloud に同期(コピー)されます。(写真はデータ量が多いので Wi-Fi に接続されないとコピーされません)
そして、複数の機器を使用している人は、その機器を利用すると今度は iCloud からデータがコピーされます。
iPhone と iPad を使っている方が、出先で電話番号を交換してそれを iPhone に登録したとすると、それは数秒後には iCloud にコピーされます。
そして、iPad を開くと、今度は数秒で iPad にコピーされます。
メモなども直ぐに同期するので便利です。
じゃあ、iPhone 1台しか持っていない私には無縁の話ねって訳ではありませんよ。
例えばお客様の電話番号を登録したその直後、iPhone を落として壊してしまっても iCloud に同期した後ならば、iCloud にはデータが残っています。
ですからパソコンなどで iCloud にアクセスすれば、連絡先を確認できますし、機種変しても iCloud の設定をすればその場で iPhone にコピーされます。
バックアップからの復元は不要という訳です。
という事で、どの方法でバックアップしても実質的には同じ事になります。
でも iCloud のバックアップには iTunes のバックアップにはない、すごく実用的な機能があるんです。
それが自動バックアップです。
実は IT 関連の仕事をしていると、バックアップがいかに面倒な作業かって事をひしひしと感じます。
で、面倒でちょっとサボるとこれがそういった時に限ってトラブルがあって・・・
って事で墓穴を掘る事になります。
個人的にバックアップは毎日とるべきものと心得てはいても、一々パソコンにつないでって面倒ですよね。
ですから、バックアップは自動化させるべきと考えていますが、アップルも同じ考えなんですね。
自宅に Wi-Fi があれば、夜寝る時に電源に繋いで充電させながら朝まで放置しておけばその間に勝手にバックアップしてくれます。
さすがに Mac の様に日に何度もバックアップはしてませんけど、少なくともその日の早朝の状況に戻ってくれれば、実用上はさほど困りませんよね。
特に連絡先とかカレンダーは「同期」させていればまず困りません。
寝てる間充電しっぱなし? バッテリーがすぐダメになっちゃう。
って心配は無用ですよ。
詳しくは別途書きますが、携帯電話に使用されているリチウムイオン電池では電源につなぎっぱなしで、残り容量を気にせず好きな時に充電を開始しても大丈夫ですよ。
まず、iCloud でのバックアップは完全でない。だから、パソコンが無いと完全なバックアップは出来ない。
ってのが一番多いような気がします。
誤解を少しでも解いて、安全に使用してもらえたらと思います。
まず最初に知って欲しいのは iCloud のサービスが始まった経緯で私が知っている事。
当初 iPhone を購入するには「インターネットに接続出来るパソコンを所有している事」って条件が付いてました。
しかし、購入して iPhone を使い出した人が「iPhone があればパソコンいらないね」って人が出てきちゃったんですね。
で、アップルは有料サービスとして「.Mac」というサービスが別にあって、それが iPhone 3G の発売で「me.com」という iPhone 向けの機能を搭載してリニューアル。
でも iPhone のバックアップなどの機能はありませんでした。
連絡先などを Mac と共有(同期)する機能がメインでした。
でも実際にパソコンを捨てちゃう人が出てくると、アップルとしても「約束違反だ!」などと言ってられなくなり、パソコンなしでもちゃんと iPhone を使える環境を提供しようって事で、「me.com」を「iCloud」に昇格させ、さらに5GBまでは無料で提供し始めました。
なので、有料サービスだった「me.com」のユーザーは1年間追加容量の無料提供サービスで「iCloud」に乗り換えさせられました。
おかげで、iOS 4 までしか対応できない iPhone 3G では iCloud が使えず、と言って me.com もサービス停止で使えず、連絡先の同期なども出来なくなってしまいました。
しかし、その代わりに iOS 5(iPhone 4sと同時リリース)以降は iCloud によるバックアップが出来る様になりました。
この時にアップルは「パソコンフリー」を謳い、パソコン無しでも iPhone が使える様になった事を宣言しています。
つまり、iCloud でのバックアップと復元で、実用上全く問題ない事を保証している訳です。
さてそのバックアップは今3種類あります。
1。iCloud によるバックアップ。
2。iTunes による暗号化なし(パスワード不用)のバックアップ。
3。iTunes による暗号化バックアップ。
先ずは2と3の違いから。
これは単純に、iPhone 内に保存しているパスワードなどをバックアップするかしないかの違い。
暗号化してパスワードで保護しないと、勝手に復元して使われてしまったら大変ですからね。
iTunes のインストールしてあるパソコンが自分しか利用できず、かつ iPhone で利用しているパスワードは復元されなくても良い(復元後にパスワードを入れなおす必要がある)という方以外は暗号化しましょう。
ただし、その際に利用したパスワードを忘れると復元出来なくなりますから注意してください。
1。の iCloud では暗号化の選択肢はないですが、インターネットを経由してバックアップしますから、データは全て暗号化されて iCloud に保存されます。
その上、iCloud を利用するためにはアップルIDとパスワードが必要ですから、パスワードの入力も省略されています。
逆に言うと、アップルIDとパスワードは厳重に管理する必要があります。
で、バックアップも復元も iPhone (iPad や iPod Touch も一緒ですけど)を丸ごと行います。
個別のデータをバックアップしたり、復元する事は出来ません。
これは私の想像ですが、iOS ではウィルス対策ソフトが不要の安全策が採用されています。
これをきちんと運用するためには個別の復元などは出来ないようにしているのでしょう。
さて、丸ごとと言いましたが、実際の動作は結構複雑です。
まず、iOS 自体はバックアップされません。
今までのすべてのバージョンの iOS がアップル側に用意されていて、iCloud から直接ダウンロードしてインストールするか、一度パソコン(iTunes)にダウンロードしてからインストールするかの違いだけになります。
iTunes だと、ダウンロードだけさせておいて、後からインストール(復元)すると言う事が可能ですから、メジャーアップデートの場合などは夜中にダウンロードさせて、アップデートは休日にゆっくりとという事ができます。
アップデート作業時にダウンロードにかかる時間が短縮できるのがメリットですね。
で、実はアプリの本体もバックアップされません。
これも予め iTunes にダウンロードしたアプリから再インストールするか、App Store から直接ダウンロードするかの違いです。
で、問題は App Store から直接ダウンロードする iCloud の復元では、古いバージョンとか既に App Store から削除されたアプリは復元出来なくなってしまうという事です。
必ず最新バージョンのアプリがダウンロードされます。
ここは古いアプリをなんとしてでも使いたいって人以外は無関係の話ですが、その様な人はパソコンが必要って事になりますね。
で実際にバックアップされるのはアプリ内のデータだけです。
で、実はこれもバックアップの時間短縮と、通信データ量の削減のため、全てがバックアップされるのは最初だけ。
次回からは変更されたものだけがバックアップの対象です。
専門的には増分バックアップとか合成バックアップと呼ばれる手法です。
削除の情報もバックアップされ、保存していたデータをちゃんと削除してくれます。
ですから、実際にバックアップを行うと iPhone で利用しているデータ量に比べ、バックアップファイルはるかに小さくなります。
いわゆる圧縮しているだけではここまで小さくなりません。
で、この様な事もあり、アップルでは5GBあればひとまずは十分と考えて、無料分は5GBなのでしょう。
実際私の場合、複数台の iPhone を同じ iCloud 上に保存していますが、写真の量が少ない事もあり、かなり長い間5GBで充分間に合っていましたね。
さて、iCloud の設定を見ると、フォトライブラリとか、連絡先とかが別途選択可能となっています。
これは「同期」の項目です。
実は同期の項目はバックアップのデータから除外されます。
となると、フォトライブラリの使用や、連絡先の同期もデータが保護されないのかって話になります。
実は保護の仕方がちょっとだけ変わるんですね。
これらのデータは、写真を除いてバックグラウンドでモバイルデータの利用が許可されていると、変更があったらすぐに iCloud に同期(コピー)されます。(写真はデータ量が多いので Wi-Fi に接続されないとコピーされません)
そして、複数の機器を使用している人は、その機器を利用すると今度は iCloud からデータがコピーされます。
iPhone と iPad を使っている方が、出先で電話番号を交換してそれを iPhone に登録したとすると、それは数秒後には iCloud にコピーされます。
そして、iPad を開くと、今度は数秒で iPad にコピーされます。
メモなども直ぐに同期するので便利です。
じゃあ、iPhone 1台しか持っていない私には無縁の話ねって訳ではありませんよ。
例えばお客様の電話番号を登録したその直後、iPhone を落として壊してしまっても iCloud に同期した後ならば、iCloud にはデータが残っています。
ですからパソコンなどで iCloud にアクセスすれば、連絡先を確認できますし、機種変しても iCloud の設定をすればその場で iPhone にコピーされます。
バックアップからの復元は不要という訳です。
という事で、どの方法でバックアップしても実質的には同じ事になります。
でも iCloud のバックアップには iTunes のバックアップにはない、すごく実用的な機能があるんです。
それが自動バックアップです。
実は IT 関連の仕事をしていると、バックアップがいかに面倒な作業かって事をひしひしと感じます。
で、面倒でちょっとサボるとこれがそういった時に限ってトラブルがあって・・・
って事で墓穴を掘る事になります。
個人的にバックアップは毎日とるべきものと心得てはいても、一々パソコンにつないでって面倒ですよね。
ですから、バックアップは自動化させるべきと考えていますが、アップルも同じ考えなんですね。
自宅に Wi-Fi があれば、夜寝る時に電源に繋いで充電させながら朝まで放置しておけばその間に勝手にバックアップしてくれます。
さすがに Mac の様に日に何度もバックアップはしてませんけど、少なくともその日の早朝の状況に戻ってくれれば、実用上はさほど困りませんよね。
特に連絡先とかカレンダーは「同期」させていればまず困りません。
寝てる間充電しっぱなし? バッテリーがすぐダメになっちゃう。
って心配は無用ですよ。
詳しくは別途書きますが、携帯電話に使用されているリチウムイオン電池では電源につなぎっぱなしで、残り容量を気にせず好きな時に充電を開始しても大丈夫ですよ。
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