格安SIMは本当に格安なの?
何か大臣まで、スマホの料金が高いとか言い出しているけど、何か的外れな発言に聞こえます。
勿論、今のキャリアの料金プランに満足している訳ではありませんが、論点がずれている感じがするのは私しだけでしょうか?
で、ちょっと検証して見たいと思いました。
先ずは携帯電話本体の価格の話です。
確かに昔の様な0円携帯は無くなりました。
それに今年から新規に発売される機種は、SⅠMのロック解除が強制されました。
しかし、SⅠMロックが解除されても、auとドコモ、ソフトバンクでは通信方式が異なるので、iPhone などの両方の通信方式に対応した機種でなければ、気楽に SIM を交換とは行きません。
また、通信方式に問題はない場合でも、データ通信用のアクセスポイントが異なるので、それを簡単に設定出来るのかも問題になります。
となれば、今手元にある携帯電話本体をそのまま格安 SIM で利用するのは少々敷居が高い事が多そうですね。
そこでここでは完全に新規契約で、本体も一緒に買うケースに絞って考えたいと思います。
勿論、手元に使用可能な本体のある方は、その分コストが安くなるだけなので、問題にならないでしょう。
この本体価格は微妙です。
ですが、このブログでは少なくともスマートフォンに関しては iPhone の話題をメインにしていますので、iPhone の最新型、iPhone 6s で一番安い(私の愛用の容量)16GBを考えます。
SIM フリーを購入すると、 86.800円。
キャリアでの購入は分割払いの方が多いでしょうから(というか私は分割払いなので)24回払いということで、月々の負担は 3,617円となります。
キャリアの方はキャリアによって異なるだけでなく、何となく不明確。
とはいうものの、ソフトバンク(他意はありませんが、自分が普段使用しているので。)のウェブサイトの料金シュミレータで見てみます。
一応格安 SIM との比較なので、新規加入の場合で見てみます。
なんか色々な割引があって、どれを適用すべきなのか分かりにくいので、まずは無視してシュミレータで金額を出してみました。
話し放題プラン(全ての通話が国内は無料)にデータの定額パックは小容量の2GB(私は2Gも使わないからこれで十分:動画を見ない人はこれで良いでしょう)で、出来るだけ価格を抑えておきます。(格安 SIM との比較ですしね)
アメリカ放題は今なら無料なので付けておきます。
で、毎月の料金は本体料金を含んで、月々 7,668円。
さて格安SIM(契約)の方も比較の条件をある程度は同じにしないと比較にならないでしょう。
しかし、今新規に契約するとなると、キャリアの場合、通話は無制限の定額制になり、一方格安 SIM で音声通話付は、基本料と、30秒21円の通話料の契約しか無い様です。
ソフトバンクの話し放題の料金は、2,916円。
大体の料金差から、格安SIMの通話可能時間を計算すると、65分程となりました。
今時は無料の通話アプリを使用するケースも多いですから、月の通話時間が65分と言うのが適切かどうかは、疑問の余地が有りますが、適切なプランが無いので致し方ありませんね。
後は、データ通信料金ですが、これもキャリアのプランは5GBが基本になりつつある様です。
一方格安SIMはもっと少ないプランが主流ですし、今回の比較の条件を合わせる為に2GBの契約で見てます。
と思ったら、1GBか3GBの契約しかなさそうですね。若干違いがありますが、金額的には1GBも3GBも200円程度の違いしかありません。
3GBでも2千円を切って、1,700 〜 1,900 円程度。
大雑把に見て、通話料が3千円(これは格安SIMを無理矢理合わせてますけど)。
データ通信料金は、格安SIMで大体2千円弱、これに本体の分割分を足して、8,300 円ほどとなります。
キャリアより500円程度高くなります。
これを見ると確かにキャリアがの方が安く見えますが、キャリアのプランは、無料通話料金が入った値段で、一方格安はデータ通信量が1GB多い。
料金差を通話時間に換算すると、15分ほど。
つまり、50分程の通話を行えば料金は逆転します。
まぁ、キャリアの場合、何だかんだとオプションが付いて、実際の支払いは1万円位に膨らむ様ですが、同程度のサービスで比較すれば、然程差は出ません。
これに回線品質(特に昼休み辺りは格安 SIM では混み合って、実質通信速度が遅くなるらしい。夕方以降はより差が出るのかも)などを考慮すると、さてどっちが安いのか?
また、格安 SIM の場合、キャリアメール(MMS)のサービスが無かったり、ビジュアルボイスメールのサービスが無いとか(ドコモはどちらにも対応できていませんが)、そのサービス内容にも若干の違いがあります。
また現状ですと、キャリアの契約の場合、2年ごとに iPhone の機種変更を行えば、少しずつ割引額が減額されていますが、また2年間の月々の割引が適用されますので、月々の支払額はほとんど変わらず、新型を入手できます。
それに対して格安 SIM は自分で iPhone を購入することになります。
そうなると、2年ごとの買い替えはあまり得策ではなくなりますよね(何の為の格安 SIM なのか考えれば、支出は抑えたい)。
でも早い人だと、2年使うとバッテリーのへたりを実感して、交換したくなるようです。
となると、その費用が掛かります。
となると、そこそこ通話する人だとどっちが得なのか・・・
単純にキャリアが高いわけではないですね。
で、キャリアは iPhone の販売ノルマ(正規取扱キャリアとなるとそれなりに販売数を要求される)を考えれると、安めのプランだと、本体料金を実質的に安くするだけのマージンが取れないということなのでしょう。
難しい話ですね。
しかし、これで単純にキャリアは高すぎるとは言えない事だけは分かりました。
追記です:
10月27日の日経トレンディに似たような内容の記事が載っています。やはり、通話量が決め手となる様ですが、私のデータより、より細く、かつ三大キャリアの料金が細く載っているので、細く検討したい人には大変参考になると思います。
リンクを貼っておきます。
日経トレンディ
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