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PiCar-Xで遊んでみました:ロボットカー(子供向けビジュアル・プログラミングの件)

 少し前に「子供向けのプログラミング教室を開催したい」という話をとある会社さんからいただきました。

普通に考えたら今小学校で教えている「スクラッチ」を使った教室という事になるのでしょうが、既に大手教育教室が先行して開催していますので、もう少し特色のある教室にしないとダメなのでは? という事でネットを探したらちょっと面白いロボットカーを見つけました。



スクラッチ似の「EzBlock」という言語でプログラミングできるのですが、特徴としてPythonでもプログラム出来るところにあります。

子供の成長に合わせてビジュアル・プログラミングの考え方をそのままに、本格的なプログラミング言語に移行出来るってことです。

あるいは親子で一緒にプログラミングを学べるって事にもなります。同じ動作をするロボットを、子供はビジュアル・プログラミングで、親はそれを元に本格的な Pythonでという形ですね。

という事で話を進めたのですが、残念ながら応募に対して参加者数が少ないと教室の話は流れてしまいました。小規模なエンジニアの派遣会社なので、当初は反応が悪いのは当たり前。

最初は少々の赤字覚悟で初めてその反応などを利用して宣伝しないとと思うのですが、最初からそこそこの人数を集めるつもりだった様です。

というわけでプログラミング教室の話はぽしゃったのですが、このロボットカーがあまりにも面白かったので個人的にも購入してしまいました。

制御の中心となるのは私のブログではお馴染みの Raspberry pi です。なので今回は最新の Raspberry pi 4ではなく、手持ちの3で組み上げました。

で、会社で購入して組み上げた時の経験からRaspberry pi の搭載向きを前後逆にしています。これはロボットのカメラケーブルが Robot Hat のスピーカーからのノイズが元でかなりノイズが乗ってしまうから。会社のものはノイズの事をメーカーに聞いたところ「Robot Hatのスピーカーが原因」との回答を得たのでちょっと特殊なアルミテープと絶縁ケーブルで対策をしましたが、ふと前後逆に載せてやればケーブルがスピーカーの下を通らないと気づいて試してみました。

 

その結果ノイズ対策が不要になっただけでなく、Raspberry pi のSDカードのすぐ上をカメラケーブルが通過しているということで取り出しや取り付けがやり難かったSDカードのポートが真後ろになって扱いやすくなりました。難を言えばカメラケーブルが長すぎてちょっと邪魔なこと。

また中央側のUSBポートは使い難くなりましたが、中央側はまず使う事はないので良しとしました。面倒なノイズ対策を考えたらこの方が実用的です。特にSDカードへのアクセスの容易さはちまちまいじる私にはとても便利。たまにつかうキーボードやマウスも無線式なので小さなアダプターを付けるだけですし、右側の前はほぼ空いているので気になりません。

で、例題のプログラムをちょっと弄って赤いボール(色)を見つけると追いかけるロボットにしてみました。ある程度の大きさ(カメラの画面上ある程度の幅で認識された赤色)以上なら近づき、余り近付きすぎるとちょっとバックする。色が見つからないとカメラを左右に振って赤い色を探す様にしただけで、まるで猫か何かが戯れ付く様な動きになりました。

これで遊ばせてあげた子供からも「猫みたいで可愛い」と好評でした。

遊んだ時の動画です。

サポートと何度かやりとりをした結果、早々にオンライン上のチュートリアルの日本語化に動いてくれている様です。

英語のチュートリアルでは変に初心者向けと言いながらも、ある程度の知識がないと迷いそうだというところが散見されたので、その点も注釈を増やす様要望しておいたので改善が期待できそうです。

大人でも結構遊んでしまえるロボットが作れて、プログラムの勉強にもなるって事で、個人的にちょっとおすすめの教材になっています。

日本のAmazonや楽天などで購入可能ですが、Raspberry pi 同様に取り扱い業者によっては結構価格差があるので要注意です。

またサポートを受けるのに注文番号が必要なので、どこから購入するにしても注文番号は必ず控えておいた方が良さそうです。サポートの方は親切で日本語がお上手なので少なくとも日本語のメールでのやり取りで苦労する事が無いのも良いですね。

今日はちょっと面白かったロボットカーの紹介です。






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