今までRaspberry piの設定などで色々書いてきました。
で、昨年そのRaspberry piのOSであるRaspbianがバージョンアップし、色々変わりました。
そこでもう一度初期設定までを最新版の覚書として残しておこうと思います。
まずはそのRaspbianですが、バージョンがJessie(Debian 8.0)からStretch(Debian9.0)に上がっていました。
メジャーバージョンアップでリリースノートは
https://www.raspberrypi.org/blog/another-update-raspbian/
を参照してください。
SD card copier という何か役立ちそうなものとか、pigpio というちょっと気になる物がありますね。
さて、その他にもRaspberry pi Zero W ではMacとUSB接続でヘッドレスで最初から使えるなんて記事も、多分 Windowsでも使える技だろうと思います。
幸い手元にも Zero Wがあるので、今回はその記事を元に最初からMacだけで設定してみようと思います。
後から考えたら、Ethernetのポートがある通常のモデルでもEther で繋げば出来るのではないかと思いましたので、後日試しところ、Ethernet ケーブルを使えばちゃんと出来ました。
この手法を使えば、最初からヘッドレスで全て出来ますから、私の様に自室にTVが無い、居間のTVは普段家族が使っているから、深夜とか、家族がいない時しか使えないなんて人には大助かりです。
それにしても今回のバージョンアップでNTPの使い方なんかも変わって来ていますね。
で、今までの手順でも無駄な手順があるのが見えて来ました。
セットアップは最低限の手間で済ませたいので、出来るだけ楽をしようと思います。
ではまず手始めにRaspberry piのダウンロードのページから最新のRaspbianをダウンロードします。
今回はNoobosではないRaspbianのフルバージョンを選択します。
最初はNoobosでトライしたのですが、これは失敗に終わりました。
で、通常のRaspbianのフルバージョンなら上手く行きます。
ファイル構成などが違い起動のプロセスが違うのですね。
で、Lightバージョンにしていないのは、最初にSSHで繋げたらつぐにVNCで繋いでGUIでのセットアップを試そうという魂胆なのと、普段GUIは使わなくても最初のセットアップ時ぐらいは使った方が楽そうだという事、使いたい機能をいちいちインストールせず、楽しようという魂胆です。
まぁ、その分余計なアプリも入って来ますが、SDカードをケチっている訳でもないから実用上の問題はほとんどないでしょう。
とりあえずディスクイメージである「2018-11-13-raspbian-stretch.img」をダウンロード。
それとSDカードにコピーするために「balenaEtcher-1.5.19.dmg」というアプリも一緒にダウンロードしました。
今回はSDカードへのコピーもこのアプリを使います。
(1)SDカードの作成
SDカードをスロットに挿入してbalenaEtcherを起動します。
以下のような画面が表示されるので、
Select imageをクリックして、ダウンロードしたディスクイメージを選択します。
既にSDカードをセットしてあれば、Select drive は素通りしてFlash!のボタンをクリックするだけです。
USB接続のカードリーダーの場合は自分で選択しないとダメなのかも。
私のMacはSDカードリーダーが内臓の旧型なので。
少し時間がかかりますが、無事書き込めました。
一度SDカードを取り出して、再度挿入してカードを認識させます。
(2)SSHでログイン出来る様にします。
まずは、起動後に ssh 接続が使えるようにするために、下記のようにファイルを作成します。
これによりデフォルトではオフになっている SSHでのアクセスが可能になります。
$ touch /Volumes/boot/ssh
次に、/Volumes/boot/cmdline.txt を編集します。
rootwait と quiet の間に modules-load=dwc2,g_ether を追記します。
dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait modules-load=dwc2,g_ether quiet init=/usr/lib/raspi-config/init_resize.sh quiet splash plymouth.ignore-serial-consoles
一行の文となっているので、間違って改行しないよう注意して下さいと。
最後に/Volumes/boot/config.txt の末尾に、dtoverlay=dwc2 を追記します。
エディタで直すより以下の様にした追記する方が楽でミスがないと思います。
$ echo "dtoverlay=dwc2" >> /Volumes/boot/config.txt
最後にSDカードを抜き、 Raspberry Pi Zに挿します。
(3)いよいよRaspberryを起動します。
USBケーブルを、Macと Raspberry Pi の電源でない方のUSBに接続します。
Zeroならばこれで電源も供給されます。
Zero以外の機種はEthernetを繋げてから電源を繋げは良いです。
電源を入れると緑色のLEDが点滅し、しばらくすると落ち着きます。その後はMacのターミナルから以下のコマンドでログイン出来る筈です。
$ ssh pi@raspberrypi.local
パスワードは raspberry ですね。
これでログイン出来る筈です。
(4)次回からは Wi-Fi で接続できる様にします。
今後もEthernetで接続するならばこの作業は不要です。
こちらは、WiFiの接続情報をファイルに記載すれば良いですね。
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf にアクセスポイント情報を記述します。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="接続先のSSID"
psk="接続先のPassword"
key_mgmt=WPA-PSK
}
(5)次にVNCでもログイン出来るようにします。
$ sudo raspi-config
を実行します。
ここで普通はパスワードの再設定とかも行うのですが、設定しても次回VNCで接続した際に自動起動されるGUIの設定処理で再度入力させられるのでここではVNCの設定と画面の解像度変更だけ行います。
解像度を変更しておかないと、VNC接続した時の初期設定用の画面が切れてしまい、操作不能の状態になります。
ご自分のパソコンに適した解像度にしてください。
(6)設定したら、一度 Raspberry Pi Zero の電源を切ります。
$ sudo shutdown -h now
しばらく待つと、 Raspberry Pi Zero のLEDが消えるので、そのタイミングでUSBケーブルを抜きます。
Zero以外は赤のLEDだけが消えて緑のLEDは点灯しっぱなしになるのでちょっと分かりにくいです。
W 無しのZeroならばここでWi-Fi のドングルをUSBに挿し直しますが、そもそもWi-Fi無しのZeroにドングルを追加するなら最初からWi-Fi付きのWを買ってますよね?
古いボードを再利用する人限定の話かと思います。
(7)再度電源を入れ直せば、今度は Wi-Fi経由で接続可能となります。
なおMacにはVNC機能が有りますが、何故かraspberry piのVNCとは相性が悪くて繋がらないので、別途 VNC Vewerをインストールして使います。
これでVNCを起動して先程のSSHと同様にしてアクセスします。
無事ログインの認証画面が表示されればWi-Fi接続は出来てます。
ログインすると自動的に初期設定の画面が表示されますから、指示に従いパスワードの設定から言語の設定などまで済ませて下さい。
日本語のフォントの設定なども自動で行なってくれる様になってるので手間が掛かりません。
これが今回VNCを使って楽したかった事です。
流石にZeroだとGUIは重い処理となってます。
でも aptのアップデートなど迄一気に処理出来てしまいますから、楽です。
その後の必要な処理はSSHでアクセスした方がGUIの中でターミナルを使うよりも軽くて楽ですね。
モデル3などはそのままGUIでも問題なく利用可能です。
今回はここまで。
単にパソコンとして使うなら基本的な設定はこれで設定は終わりですね。
次回はサーバー系の処理をさせるならば必須と思われるメールの設定などの話になります。
で、昨年そのRaspberry piのOSであるRaspbianがバージョンアップし、色々変わりました。
そこでもう一度初期設定までを最新版の覚書として残しておこうと思います。
まずはそのRaspbianですが、バージョンがJessie(Debian 8.0)からStretch(Debian9.0)に上がっていました。
メジャーバージョンアップでリリースノートは
https://www.raspberrypi.org/blog/another-update-raspbian/
を参照してください。
SD card copier という何か役立ちそうなものとか、pigpio というちょっと気になる物がありますね。
さて、その他にもRaspberry pi Zero W ではMacとUSB接続でヘッドレスで最初から使えるなんて記事も、多分 Windowsでも使える技だろうと思います。
幸い手元にも Zero Wがあるので、今回はその記事を元に最初からMacだけで設定してみようと思います。
後から考えたら、Ethernetのポートがある通常のモデルでもEther で繋げば出来るのではないかと思いましたので、後日試しところ、Ethernet ケーブルを使えばちゃんと出来ました。
この手法を使えば、最初からヘッドレスで全て出来ますから、私の様に自室にTVが無い、居間のTVは普段家族が使っているから、深夜とか、家族がいない時しか使えないなんて人には大助かりです。
それにしても今回のバージョンアップでNTPの使い方なんかも変わって来ていますね。
で、今までの手順でも無駄な手順があるのが見えて来ました。
セットアップは最低限の手間で済ませたいので、出来るだけ楽をしようと思います。
ではまず手始めにRaspberry piのダウンロードのページから最新のRaspbianをダウンロードします。
今回はNoobosではないRaspbianのフルバージョンを選択します。
最初はNoobosでトライしたのですが、これは失敗に終わりました。
で、通常のRaspbianのフルバージョンなら上手く行きます。
ファイル構成などが違い起動のプロセスが違うのですね。
で、Lightバージョンにしていないのは、最初にSSHで繋げたらつぐにVNCで繋いでGUIでのセットアップを試そうという魂胆なのと、普段GUIは使わなくても最初のセットアップ時ぐらいは使った方が楽そうだという事、使いたい機能をいちいちインストールせず、楽しようという魂胆です。
まぁ、その分余計なアプリも入って来ますが、SDカードをケチっている訳でもないから実用上の問題はほとんどないでしょう。
とりあえずディスクイメージである「2018-11-13-raspbian-stretch.img」をダウンロード。
それとSDカードにコピーするために「balenaEtcher-1.5.19.dmg」というアプリも一緒にダウンロードしました。
今回はSDカードへのコピーもこのアプリを使います。
(1)SDカードの作成
SDカードをスロットに挿入してbalenaEtcherを起動します。
以下のような画面が表示されるので、
Select imageをクリックして、ダウンロードしたディスクイメージを選択します。
既にSDカードをセットしてあれば、Select drive は素通りしてFlash!のボタンをクリックするだけです。
USB接続のカードリーダーの場合は自分で選択しないとダメなのかも。
私のMacはSDカードリーダーが内臓の旧型なので。
少し時間がかかりますが、無事書き込めました。
一度SDカードを取り出して、再度挿入してカードを認識させます。
(2)SSHでログイン出来る様にします。
まずは、起動後に ssh 接続が使えるようにするために、下記のようにファイルを作成します。
これによりデフォルトではオフになっている SSHでのアクセスが可能になります。
$ touch /Volumes/boot/ssh
次に、/Volumes/boot/cmdline.txt を編集します。
rootwait と quiet の間に modules-load=dwc2,g_ether を追記します。
dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait modules-load=dwc2,g_ether quiet init=/usr/lib/raspi-config/init_resize.sh quiet splash plymouth.ignore-serial-consoles
一行の文となっているので、間違って改行しないよう注意して下さいと。
最後に/Volumes/boot/config.txt の末尾に、dtoverlay=dwc2 を追記します。
エディタで直すより以下の様にした追記する方が楽でミスがないと思います。
$ echo "dtoverlay=dwc2" >> /Volumes/boot/config.txt
最後にSDカードを抜き、 Raspberry Pi Zに挿します。
(3)いよいよRaspberryを起動します。
USBケーブルを、Macと Raspberry Pi の電源でない方のUSBに接続します。
Zeroならばこれで電源も供給されます。
Zero以外の機種はEthernetを繋げてから電源を繋げは良いです。
電源を入れると緑色のLEDが点滅し、しばらくすると落ち着きます。その後はMacのターミナルから以下のコマンドでログイン出来る筈です。
$ ssh pi@raspberrypi.local
パスワードは raspberry ですね。
これでログイン出来る筈です。
(4)次回からは Wi-Fi で接続できる様にします。
今後もEthernetで接続するならばこの作業は不要です。
こちらは、WiFiの接続情報をファイルに記載すれば良いですね。
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf にアクセスポイント情報を記述します。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="接続先のSSID"
psk="接続先のPassword"
key_mgmt=WPA-PSK
}
(5)次にVNCでもログイン出来るようにします。
$ sudo raspi-config
を実行します。
ここで普通はパスワードの再設定とかも行うのですが、設定しても次回VNCで接続した際に自動起動されるGUIの設定処理で再度入力させられるのでここではVNCの設定と画面の解像度変更だけ行います。
解像度を変更しておかないと、VNC接続した時の初期設定用の画面が切れてしまい、操作不能の状態になります。
ご自分のパソコンに適した解像度にしてください。
(6)設定したら、一度 Raspberry Pi Zero の電源を切ります。
$ sudo shutdown -h now
しばらく待つと、 Raspberry Pi Zero のLEDが消えるので、そのタイミングでUSBケーブルを抜きます。
Zero以外は赤のLEDだけが消えて緑のLEDは点灯しっぱなしになるのでちょっと分かりにくいです。
W 無しのZeroならばここでWi-Fi のドングルをUSBに挿し直しますが、そもそもWi-Fi無しのZeroにドングルを追加するなら最初からWi-Fi付きのWを買ってますよね?
古いボードを再利用する人限定の話かと思います。
(7)再度電源を入れ直せば、今度は Wi-Fi経由で接続可能となります。
なおMacにはVNC機能が有りますが、何故かraspberry piのVNCとは相性が悪くて繋がらないので、別途 VNC Vewerをインストールして使います。
これでVNCを起動して先程のSSHと同様にしてアクセスします。
無事ログインの認証画面が表示されればWi-Fi接続は出来てます。
ログインすると自動的に初期設定の画面が表示されますから、指示に従いパスワードの設定から言語の設定などまで済ませて下さい。
日本語のフォントの設定なども自動で行なってくれる様になってるので手間が掛かりません。
これが今回VNCを使って楽したかった事です。
流石にZeroだとGUIは重い処理となってます。
でも aptのアップデートなど迄一気に処理出来てしまいますから、楽です。
その後の必要な処理はSSHでアクセスした方がGUIの中でターミナルを使うよりも軽くて楽ですね。
モデル3などはそのままGUIでも問題なく利用可能です。
今回はここまで。
単にパソコンとして使うなら基本的な設定はこれで設定は終わりですね。
次回はサーバー系の処理をさせるならば必須と思われるメールの設定などの話になります。
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