さていよいよ LED の点滅を Raspberry Pi で制御し、それを Siri で動かしてみることになります。
私はブレッドボードという簡単な回路の試験をする基盤を持っていますので、それを利用します。
ネットを「Lチカ」とか「Lピカ」で検索すると色々見つかると思います。
ひとまず手元にある「自動点滅」のLEDと電流制限用の抵抗を使って試験です。
写真の右に写っている穴開きのボードに部品やコードを刺して回路を作って行きます。
ブルーの LED の足元に小さく写っているのが抵抗。これを適当に選ばないと過電流で LED が壊れます。
他のウェブサイトなどを参考にして下さい。
私は昔試験した部品の余りなので、詳細な事が分からないので部品番号などは差し控えておきます。
全部揃えても数百円の単位です。LED や抵抗などは5個とか100本などの単位で売られています。
むしろボードと、配線用のピンケーブルが一番高いかな?
これを Raspberry Pi の GPIO という端子につなぎます。
端子は、こんな配線となっています。
参照ウェブサイト:https://www.raspberrypi.org/documentation/usage/gpio/README.md
写真の方は別の機種の写真なので、ピンの横に写っている部品が異なっています。
ピンの番号は上記の通りになります。
今回は GPIO の2番(任意で良い)とGPIO の3番の上の黒丸、Ground:アース の二本を使います。
2番のピンに+5Vの電圧が掛かれば、抵抗を通して LED そしてアース(マイナス)へと電流が流れ、LED は点灯します。
2番のピンに電圧が掛からなくなれば電流は流れず、LED は消灯するというわけです。
しかし、まだ何もしていないのに LED は点灯してしまいます。
デフォルトでは5Vの出力があるようですね。
で、Raspberry Pi のターミナルから(私の場合は SSH の画面から)以下のコマンドを入力して行きます。
先ずは、どの GPIO の端子を使うかの宣言。
$ echo 2 > /sys/class/gpio/export
2番のピンを使う宣言ですね。
で、この2番のピンを入力用にするか、出力ようにするかを宣言します。
今回は出力ようなので、
$ echo out > /sys/class/gpio/gpio2/direction
この時点で LED が消灯しました。
いよいよ制御のコマンドです。
$ echo 1 > /sys/class/gpio/gpio2/value
$ echo 0 > /sys/class/gpio/gpio2/value
値を1に設定すると5Vが出力され、0に設定すると電圧がかかりません(0V)。
このコマンドを交互に叩くと LED がついたり消えたり。
って今回の LED は自動点滅なので、勝手に点滅してくれてます。
さてさてここまではパソコン(Linux)の世界の話。
ここからようやく iPhone の出番・・・・ とその前にまだ、iPhone から Raspberry Pi にアクセスする準備が残っています。
もう少しだけ Linux(Raspberry Pi)の話が続きます。
色々なサイトを確認すると、何故か make をインストールしなおす必要があるようです。
Raspberry Pi には make が標準でインストールされていないのは不思議な気がしますけど、まあインストールしましょう。
ってよくよく見たら、nodejs(Java Script)のインストールですね。
何故か make のインストールと書かれているウェブサイトが多い様な。
その後にインストールする HomeBridge で利用するんですね。
ってよくよく見たら、nodejs(Java Script)のインストールですね。
何故か make のインストールと書かれているウェブサイトが多い様な。
その後にインストールする HomeBridge で利用するんですね。
$ wget https://nodejs.org/dist/v4.0.0/node-v4.0.0-linux-armv6l.tar.gz
$ tar -xvf node-v4.0.0-linux-armv6l.tar.gz
$ cd node-v4.0.0-linux-armv6l
$ sudo cp -R * /usr/local/
と4つもコマンドを叩く必要がありました。
で、今度は HomeBridge というプログラム。
これが、iPhone と Raspberry Py を結び付けてくれます。
$ sudo npm install -g homebridge
$ sudo npm install -g homebridge-cmd
で、インストール出来たら、環境設定を行います。
ログインしたホームディレクトリに「.homebridge」という隠しファイルを作成します。
$ mkdir .homebridge
で、この中に「config.json」というファイルを作ります。
$ cd .homebridge
$ vi config.json
中身は、
{
"bridge": {
"name": "Homebridge",
"username": "12:34:56:78:9A:BC",
"port": 51826,
"pin": "012-34-567"
},
"description": "This is an example configuration file with one fake accessory and one fake platform. You can use this as a template for creating your own configuration file containing devices you actually own.",
"accessories": [
{
"accessory": "CMD",
"name": "LED",
"on_cmd": "echo 1 > /sys/class/gpio/gpio2/value",
"off_cmd": "echo 0 > /sys/class/gpio/gpio2/value"
}
]
}
この中の「username」の後ろの「:」で区切った数値はあなたの Raspberry Pi のネットワークの「Mac アドレス」になります。
Mac アドレスは
$ ifconfig
のコマンドで表示されます。
Wi-Fi ならば wlan0 、有線LANならば eth0 のところに表示されるアドレスの英文字を大文字にして入力します。
また「pin」の数字はあなたの Raspberry Pi を認識する番号です。
好きな数字(8桁をハイフォンで区切る)にしてください。
複数の Raspberry Pi を使うのであれば、個々に違う数字が必要です。
最後に
$ homebridge
で実行します。
コマンドの結果がずらっと表示され、最後に pin でした数字が灰色の背景で表示されます。
これで Raspberry Pi の方は準備完了です。
やっと iPhone の設定です。
まずは App Store からホームキットを動かすアプリをダウンロードします。
幾つかあるようですが、今回は「insteon+」と言うものを使います。
起動するとこんな画面になります。
まずは「New Account」でユーザ登録をします。
新規登録を済ませたら、今度は先ほど設定した「LED」を此処に登録して行きます。
「Home」をタップし、
右上の「+」をタップします。
次にデバイスを探すのですが、ここで画面下の「HomeBridge」をタップします。
勝手に登録したコマンドというか、アクセサリというかなので、当然「認定」なんて受けていませんので、「自己責任」において「このまま追加」をタップします。
何故かカメラが起動しますが、物によってはバーコードかなんかが使えるんでしょうかね?
今回はそのまま画面下の「コードを手動で入力」の文字をタップします。
先ほどの「pin」コード(例:012-34-567)を入力します。
登録されたら「Done」をタップ。
こんな感じになります。
LED をタップするとオン/オフのスイッチとその中間に現在のステータス(オンかオフか)が表示されています。
もちろんこのままこのスイッチで LED をオン/オフ出来ます。
ここで「ホーム」ボタンを押してホーム画面へ移動し、さらに今度は「ホーム」ボタンの長押しで「Siri」を起動します。
「LED をオンにして」または「LED を点けて」と言えば、「LED をオンにしました」という返事と共に LED が点灯(今回は点滅)します。
同じように「LED をオフにして」または「LED を消して」と言えば、LED は消灯します。
言葉で何かが動くって、やってみるとなかなか面白いです。
ちなみに、ホームの下にルームを作ってやったり、個々の機器に適当なアイコンをつけたりできます。
「俺の部屋のエアコンを点けて」と「リビングのエアコン点けて」とか、同じエアコンでも部屋とかを分けて設定できるんですね。
パソコン部屋があるイメージでアイコンを選択してみました。
次回は、自分の装置の赤外線リモコンを学習させて、スタンドとかエアコンのオン/オフに挑戦する予定です。
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