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復元

以前、バックアップについて書いたので、復元についても書いておきます。

iTunes でも、iCloud でも、基本的に同じです。

バックアップすることで、その時点の状態を保存してくれ、そのバックアップを復元することで、その時点の状態を再現してくれます。簡単に言えば、クローンを作成する感じでしょうかね。

復元する時に注意すべき点が、何点かあります。


1.まず、復元されるのは、バックアップした時点のものです。直前にバックアップしたのであれば、全く同じものが再現できますが、バックアップしたのが、一週間前であれば、再現されるのも一週間前の状態です。当たり前ですが、このことを忘れている方が多いので。
ですので、毎日のバックアップが欠かせませんね。写真やアプリのデータも復元されます。

2.アプリに関しては、iCloud の場合、アプリは最新のものに自動的にアップデートしてしまいますし、もしApp Storeから削除されている場合、そのアプリは復元できません。パソコンの iTunes の場合は、iTunes に保存されているバージョンのアプリが復元されます。ただし、バックアップ時に暗号化のチェックを入れていない場合、iPhone に保存されていたパスワードは、バックアップされていませんので、復元後に自分でパスワードを入れなおす必要があります。

3.iCloud の「iPhone を探す」機能がオンになっていると、リセット(初期化:復元)が出来ません。必ずオフにしてください。
これは盗難防止、というか、盗難品を勝手にリセットできない様にして、盗んでも再利用出来ない為、盗む価値をなくす処置です。
簡単に避ける方法はありません。パスワードが分からないと大変になるので注意してください。

実際の復元

iTunes の場合は以下の画面の「復元」をクリックするだけ。
後は指示に従って、復元したいバックアップファイルを選択します。





iCloud の場合は「設定」「一般」で一番下の「リセット」を選択します。



次の画面で、「すべてのコンテンツと設定...」を選択し、あとは指示に従って、iTunes と同様、復元したいバックアップを選択します。


あとはひたすら作業が終了するのを待つだけ。
途中で再起動したりしますが、間違ってケーブルを抜いたりしないこと。
慌てずに復元されるのを待ちましょう。

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