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Apple ID で何ができる?

ひとまず、Apple ID を取得したとして、これで何ができるのか、初心者には分かりませんよね?
実は iPhone や iPod Touch 、iPad 、それに Mac を使うには必須と言って良いものです。
このIDが無いと、たとえ無料のアプリでも入手出来ません。
無料でも「購入」という手続きが必要なんですね。

しかも、購入先は App Store のみ。よそから買うことは出来ません(普通の方法ではですけど:って事は裏はあるんです)。
そして、 Apple ID はその規約上、一人で一つしか取得できません(ただし、App Store の国が変われば、国ごとに取得する必要があります)。
購入したアプリは、すべて Apple で管理されています。
ですから、一度買ったものを削除してしまっても、また無料でダウンロードし直せます。

また App Store で販売されているアプリは、すべて Apple 自身が、そのソースコードからすべてチェックしています。
この為、悪意のある、いわゆるウィルスのようなものを、アプリに仕込むことは、非常に困難です。
悪意のあるプログラムではありませんが、アップルの意向に沿わない機能を、隠し機能として仕込んだアプリが、審査を通ってしまった例が無いわけではありません。
しかし、すぐに App Store から削除されてしまいましたけど。
ですから、「絶対安全」とは言えませんが、「まず、大丈夫」とは言えます。
システム的にも、他のアプリを侵害できない構造ですので、ウィルス対策ソフトすら動作出来ません。

Apple ID の登録時に、購入時の支払い方法として「なし」、「クレジットカード」、「iTunes Card」(App Store Card)が選択できます。
ひとまずなしにしておいても構いませんし、クレジットカードを登録しても構いません。
プリペイドカードは、安売りしているお店もあるので、そういったお店で購入しておくのも良いでしょう。
昔はアップルストアの初売りで、1割引で売っていたのですが・・・
当面有料アプリなどの購入予定がないのであれば、「なし」を選択しておきましょう。

なお、クレジットカードを登録していても、プリペイドの iTunes Cardを入力すれば、プリペイドの方から先に決済してくれ、不足が出れば自動で、credit Cardから引き落としてくれます。

また iOS の5からは、それまで有料サービスだった「モバイル Me」が、よりパワーアップし、しかも無料で「iCloud」として、リニューアルされました。
この iCloud も Apple ID で利用できます。
iCloud というクラウドサービス(インターネット上のサービス)で、5Gまでのデータ容量を無料で利用できます。
この中にバックアップなどを作成できますが、容量を消費するのは、実際のデータだけです。
iOS やアプリは、Apple 自体が管理しているので、容量計算に入りません。
ですからそこそこ利用できます。
また音楽や映画も、 iTunes Store から購入している場合は、バックアップの容量に含まれません。

また、iCloud には、同期という設定があります。

連絡先とか、カレンダーは、iCloud のウェブサイトで利用できますが、そのデータが iPhone と連動してくれるのです。
Mac を利用していれば、その iCloud のカレンダーや連絡先は、そのまま Mac のカレンダーや、連絡先と同期します。
Windows の場合は、有料の OutLook と同期できます。
これは思っている以上に便利ですよ。
パソコンから iCloud のウェブサイトにログインして、予定表とか、連絡先(完全に住所録として使えます)を管理できます。
キーボードが使えますし、画面も大きいですし。

最新の Mac OS の Yosemite であれば、 Mac から電話も、SMSも、MMS(携帯メール)も利用できてしまいます。

そして、極め付けが「iPhone を探す」の機能です。
万が一の紛失(盗難)時に、他の(友人に借りた) iPhone や、パソコンから iPhone を探せます。
そして、音を鳴らしたり、ロック画面にメッセージを表示したり、最悪時にはデータを消去したりできます。
またこの機能を「オン」にしておけば、勝手に初期化することも不可能になります。ということは、昔のように、iPhone を盗んでも、初期化も出来ず、自分で使うことも出来ませんし、当然転売価値が無くなります。
ということは盗んでも価値がないですし、拾っても届け出て、お礼を期待するしか価値がありません。
盗難も減るだろうし、紛失しても見つかる可能性が高くなるということです。

また、バックアップも一度設定すれば、自宅にWi-Fiがあれば、夜中に自動でバックアップを作成してくれます。

バックアップは万が一の故障や、事故でデータを紛失した場合に、そのデータを復活させる手段です。
バックアップした時点でのデータが、復活できるわけですから、できるだけこまめに、バックアップすることが必要です。
自分でパソコンにつないで、毎日バックアップするのは、結構大変な作業です。これが自動で毎日行ってくれる(しかも 無料)のですから利用しない手はないですね。

という事で、結構長々と書きましたが、 Apple ID の基本でした。
実は iOS8 からは、iCloud にファミリー共有という機能が追加され、家族で iOS 機器を複数所有している場合には、より便利に使えるようになりました。
その話はまたこんど。

コメント

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